内向的人間の名もなき日々

Diary of a Quiet Soul

北海道最南端で青森のラジオがどのぐらい聴けるか検証してみた

北海道は本州と海が隔てられているため、北海道にいると、なかなか本州の文化に触れることがありません。

 

そんな中、道内でも函館や松前などの道南方面に行くと、少し本州の香りを感じることができ、ちょっと特別感があります。

  1. 道南の言葉は、青森の言葉と似ている
  2. 街並みが北海道の碁盤の目と違い、本州の街並みを彷彿させる
  3. 松前城五稜郭などの城郭(跡)がある
  4. 道央以北で見られないスギが生えている
  5. 青森のラジオを聴ける

 

今回、5の青森のラジオがどのぐらい聴けるかについて、検証してみました。

最近はradikoのエリアフリー機能で、どこにいても日本全国のラジオ局の番組が聴けるようになり便利になりましたが、生電波を通じてラジオで聴けるのは良いものです。

 

 

検証場所


今回検証した場所は、松前町にある北海道本島最南端の白神岬

 

北海道の本島最北端(宗谷岬)や最東端(納沙布岬)は有名ですが、最南端はあまり知られていません。

 

白神岬地図

 

なんと地図で見ると、下北半島の大間より位置的に南側にあるのですね。青森県より南にあるなんて意外です。

 

また、津軽半島最北端の龍飛崎まで20kmぐらいしか離れていません。ここからは、函館に行くよりも、海を隔てていますが龍飛崎に行くほうが全然近いです。

 

白神岬

白神岬最南端の碑

 

白神岬

白神岬周辺

 

白神岬

白神岬から津軽半島を望む

 

津軽半島も目の前に見えます。北海道人は少し感動します!

ここなら、青森のラジオが問題なく聴けるはずです。

 

車のカーラジオを使って、検証してみました。

 

青森のラジオ放送の送信市町村(※送信所でなく送信所がある市町村を示す)と、白神岬の位置関係は下の地図の通りです。

 

検証結果

AM放送

  青森放送(RAB) NHK青森第1 NHK青森第2 AFN MISAWA
青森 1233kHz  963kHz  1521kHz   
野辺地 1062kHz  846kHz        
弘前 1215kHz  1467kHz   
八戸 1485kHz  999kHz  1377kHz   
十和田 1161kHz     
深浦 1584kHz     
田子   1026kHz    
三沢       1575kHz 

 

 

FM放送

  FM青森(AFB) NHK FM青森 青森放送(RAB)
青森 80.0MHz (1000W)  86.0MHz (3000W)  91.7MHz (1000W) 
深浦 78.2MHz (10W) 84.3MHz (10W)  
八戸 78.4MHz (500W) △ 81.8MHz (500W) 92.7MHz (100W) 
むつ 81.3MHz (100W) 82.7MHz (100W)  
野辺地 84.3MHz (10W) 83.4MHz (10W) 93.2MHz (100W) 
鯵ヶ沢   85.0MHz (10W)   
大間     78.8MHz (20W)

 

 

結果は、NHK FM青森は少し聞きづらかったものの、AM、FMともにすべての放送を聴くことができました。3000WのNHK FM青森が聴きづらかったのは、ちょっと納得がいきませんでしたが、気象条件や時間などにも左右されるのでしょうか。

 

はクリアに聞けた、はクリアでなかったことを示し、印がないのは拾えなかったものです。拾い逃したものもあるかもしれませんが

 

特に、AMは一番近い放送局だけでなく、結構遠距離の送信所の電波も拾えていたのが印象的でした。

 

ここでAMとFMの電波の違いを今一度調べてみると、

  • AM:波長が長いため遠くまで電波が届き、特に夜間は数1000km先の海外にまで伝達可能
  • FM:波長が短いため電波が届く範囲が狭く(数10~100km程度)、地域限定の放送に適している

とのことで、広範囲にまで放送を送り届けられるAMの威力はすごいと感じました。

 

そういえば、いつだったか、夜に車を運転しながらカーラジオを聞いていると、ロシアや韓国、中国の放送が聞けたことを思い出しました。

 

今度、夜中に遠くのAM放送が聴けるか試してみようかな