北海道は本州と海が隔てられているため、北海道にいると、なかなか本州の文化に触れることがありません。
そんな中、道内でも函館や松前などの道南方面に行くと、少し本州の香りを感じることができ、ちょっと特別感があります。
今回、5の青森のラジオがどのぐらい聴けるかについて、検証してみました。
最近はradikoのエリアフリー機能で、どこにいても日本全国のラジオ局の番組が聴けるようになり便利になりましたが、生電波を通じてラジオで聴けるのは良いものです。
検証場所
今回検証した場所は、松前町にある北海道本島最南端の白神岬
北海道の本島最北端(宗谷岬)や最東端(納沙布岬)は有名ですが、最南端はあまり知られていません。
なんと地図で見ると、下北半島の大間より位置的に南側にあるのですね。青森県より南にあるなんて意外です。
また、津軽半島最北端の龍飛崎まで20kmぐらいしか離れていません。ここからは、函館に行くよりも、海を隔てていますが龍飛崎に行くほうが全然近いです。
津軽半島も目の前に見えます。北海道人は少し感動します!
ここなら、青森のラジオが問題なく聴けるはずです。
車のカーラジオを使って、検証してみました。
青森のラジオ放送の送信市町村(※送信所でなく送信所がある市町村を示す)と、白神岬の位置関係は下の地図の通りです。
検証結果
AM放送
青森放送(RAB) | NHK青森第1 | NHK青森第2 | AFN MISAWA | |
---|---|---|---|---|
青森 | 1233kHz ○ | 963kHz ○ | 1521kHz ○ | |
野辺地 | 1062kHz ○ | 846kHz △ | ||
弘前 | 1215kHz ○ | 1467kHz △ | ||
八戸 | 1485kHz ○ | 999kHz △ | 1377kHz △ | |
十和田 | 1161kHz ○ | |||
深浦 | 1584kHz ○ | |||
田子 | 1026kHz | |||
三沢 | 1575kHz △ |
FM放送
FM青森(AFB) | NHK FM青森 | 青森放送(RAB) | |
---|---|---|---|
青森 | 80.0MHz (1000W) ○ | 86.0MHz (3000W) △ | 91.7MHz (1000W) ○ |
深浦 | 78.2MHz (10W) | 84.3MHz (10W) | |
八戸 | 78.4MHz (500W) △ | 81.8MHz (500W) | 92.7MHz (100W) △ |
むつ | 81.3MHz (100W) | 82.7MHz (100W) | |
野辺地 | 84.3MHz (10W) | 83.4MHz (10W) | 93.2MHz (100W) ○ |
鯵ヶ沢 | 85.0MHz (10W) △ | ||
大間 | 78.8MHz (20W) |
結果は、NHK FM青森は少し聞きづらかったものの、AM、FMともにすべての放送を聴くことができました。3000WのNHK FM青森が聴きづらかったのは、ちょっと納得がいきませんでしたが、気象条件や時間などにも左右されるのでしょうか。
○はクリアに聞けた、△はクリアでなかったことを示し、印がないのは拾えなかったものです。拾い逃したものもあるかもしれませんが…
特に、AMは一番近い放送局だけでなく、結構遠距離の送信所の電波も拾えていたのが印象的でした。
ここでAMとFMの電波の違いを今一度調べてみると、
- AM:波長が長いため遠くまで電波が届き、特に夜間は数1000km先の海外にまで伝達可能
- FM:波長が短いため電波が届く範囲が狭く(数10~100km程度)、地域限定の放送に適している
とのことで、広範囲にまで放送を送り届けられるAMの威力はすごいと感じました。
そういえば、いつだったか、夜に車を運転しながらカーラジオを聞いていると、ロシアや韓国、中国の放送が聞けたことを思い出しました。
今度、夜中に遠くのAM放送が聴けるか試してみようかな…