内向的人間の名もなき日々

Diary of a Quiet Soul

地図で見る令和7年基準地価 ― 上昇率から見る注目エリア

土地取引の指標となる令和7年7月1日時点の「基準地価」が、先週(9月17日)発表されました。

 

全国的にみると、住宅地・商業地などの全用途平均は前年より1.5%上昇し、4年連続でプラスとなりました。

 

今回は、特に上昇幅が大きかった地点に注目してみたいと思います。

 

地価イメージ

 

基準地価って何?

「基準地価」とは、土地の取引や固定資産税の評価などの参考として、各都道府県が選定した「基準地」の価格を評価したものです。

 

用途ごとに「住宅地」「商業地」「工業地」に分かれ、7月1日時点の価格と前年の価格を比べて変動率を示します。

 

もう一つの公示価格である「公示地価」(1月1日時点)より半年遅れの情報のため、最近の経済や地域の動きをより反映しやすいのが特徴です。

 

価格変動率上位地点

価格変動率が上位の10地点を紹介します。

 

令和7年基準地価格変動率上位10地点(住宅地) 

順位 基準地 都道府県 所在地 価格 変動率
1 富良野-3 北海道 富良野市北の峰町1981番62 51,600 27.1
2 千歳-1 北海道 千歳市東雲町5丁目52番 117,000 23.2
3 千歳-3 北海道 千歳市栄町5丁目3番外内 149,000 23,1
4 真狩-1 北海道 虻田郡真狩村字真狩44番17 7,900 19.7
5 つくば-36 茨城県 つくば市みどりの東39番9 75,600 19.6
6 真狩-2 北海道 虻田郡真狩村字真狩4番27 6,900 19.0
7 宮古島-11 沖縄県 宮古島市下地字上地ツーガ家502番6 24,000 18.8
8 恩納-1 沖縄県 国頭郡恩納村字真栄田真栄田原36番外 37,500 18.7
9 宮古島-15 沖縄県 宮古島市伊良部字池間添下桃山219番 17,200 18.6
10 流山-4 千葉県 流山市東初石3丁目103番82 171,000 17.9

 

令和7年基準地価格変動率上位10地点(商業地) 

順位 基準地 都道府県 所在地 価格 変動率
1 千歳5-2 北海道 千歳市末広2丁目122番2外内 155,000 31.4
2 千歳5-3 北海道 千歳市北栄2丁目1345番27 165,000 29.9
3 千歳5-1 北海道 千歳市東雲町1丁目6番4 127,000 29.6
4 白馬5-2 長野県 北安曇郡白馬村大字北城字新田3020番837外 67,500 29.3
5 高山5-4 岐阜県 高山市上三之町51番 49,300 28.1
6 台東5-1 東京都 台東区浅草一丁目17番9 3,860,000 27.4
7 台東5-17 東京都 台東区西浅草二丁目66番2 2,880,000 25.2
8 中央5-23 東京都 中央区湊一丁目16番2 1,850,000 25.0
8 渋谷5-10 東京都 渋谷区円山町86番2外 2,250,000 25.0
10 中央5-27 東京都 中央区銀座七丁目205番14 4,560,000 24.9

※価格:円/㎡、変動率:%(国土交通省資料より)

 

北海道(上表で赤字)をはじめ地方の地点が上位に多数ランクインしています。

 

変動率は「%」なので、同じ1万円の上昇でも、土地価格が低い地方の方が高くなる傾向があることも影響していると思われますが、それを差し引いても、北海道が目立ちます。

 

 

上昇率上位地点の特徴

北海道千歳市

千歳市

 

郊外に進出した次世代半導体メーカー「ラピダス」の影響で、半導体関連の技術者やその家族の住宅需要が急増。人口増加に伴う商業需要も伸び、商業地の変動率上位3位をすべて占め、住宅地でも2位・3位にランクインしました。

 

千歳市

 

北海道富良野市

富良野市

 

富良野スキー場のお膝元で、道内で第2のニセコとも言われるリゾート地。インバウンド人気により開発が進み、北の峰地区は住宅地の上昇率1位となりました。

 

富良野市

 

北海道真狩村

真狩村

 

ニセコに近く、羊蹄山のふもとに位置する風光明媚な土地。ニセコで働くリゾート従業員向け住宅や別荘地の需要が高く、住宅地の上昇率4位と6位にランクインしています。

 

真狩村

 

その他(住宅地)

  • 首都圏郊外:流山やつくばは都心への通勤圏として人気。交通利便性と子育て環境が評価されています。

  • 沖縄のリゾートエリア:宮古島恩納村などは観光・移住需要が引き続き高いです。

 

その他(商業地)

  • 観光地:白馬・高山などは外国人観光客の回復で宿泊・飲食店需要が上昇しています。

  • 都心ブランド:東京の浅草・渋谷・銀座は再開発やインバウンド回復の影響で高水準です。

 

まとめ

令和7年の基準地価は、全国的に住宅地・商業地とも上昇が続きました。


特に北海道の千歳や富良野、真狩といった地域は、リゾート需要や産業投資の影響で地価上昇ランキングの上位を占め、地方でも注目のスポットとなっています。

 

今回のランキングを見ると、単に都心部だけでなく地方の魅力的な土地にも地価上昇の波が広がっていることが分かります。


土地価格の変動は、地域の人気や経済の動きを映す鏡でもあります。

 

今回の基準地価発表をきっかけに、自分の住む街や気になる地域の動向にも目を向けてみると、新たな発見があるかもしれません。